ロッカーアームシャフトにDLC 【フリクション】
yaoi2012-04-12T12:47:08+09:00うちのビートに組み付ける部品を加工していきます。 もうすぐシリンダーのボーリング加工から帰ってきますので! ノーマルは段付き摩耗が酷くて、10000kmも走行しないうちに、ロッカーアームの内径部に編摩耗が起こりシャフトが段付き摩耗を始め、相乗効果的な加速度でカムシャフトが虫食いを開始します。 虫食いの考えられる過程は(個人的な想像です) ①設計上ねじれの出るインテーク側のロッカーアームが編荷重(極圧)を受けて油膜キレを発生。 ②油膜キレしたロッカーが摺動し続ける事により発熱しロッカー内径部にカジリが発生。 ③アルミニウムが凝着=酸化=酸化アルミ=アルミナ(AlO3・耐水ペーパーと同じ成分)が生成。 ④出来た酸化アルミ粉の研磨能力でロッカー穴・ロッカーシャフトが編摩耗。 ⑤編摩耗で倒れたロッカーアームは、スリッパー面にも倒れが発生しカムとの接触面の減少。 ⑥スリッパーとカムプロフィル部の面圧が上昇しカム山の虫食い摩耗が発生。 と言う破壊モードの解析で行くと、 一番最初の部分を改善すれば全て改善できるはず!!! だから、シャフトにDLCコーティングで解決できるんです。 DLCの前にオイル穴のR付け加工を全部のシャフトに行います。