潤滑通信社の発行する、潤滑経済2015年2月号に

原稿を掲載いたしました。

弊社製品のハイパールブ及びWPC処理による改質効果について記載しています。

 

エンジンオイル添加剤とWPC処理による摩擦摩耗特性の改善

 

【はじめに】

自動車をはじめとした機構部材のしゅう動部は,摩耗をはじめとした様々な損傷が発生する,また,しゅう動部の摩擦によるエネルギー損失の低減も重要な課題である。

近年の自動車用エンジンオイルは省燃費性能が追求され,ベース油の低粘度化が進んでいる。低粘度オイルに合わせて設計されているエンジンには問題では無いが,古い年式の自動車に低粘度オイルを使用すると,オイルクリアランスが適切で無い為,オイル上がりや油膜切れ等が発生し,オイル消費量や異常摩耗が発生する恐れがある。

 

自動車用添加剤は,通常,市販のエンジンオイルに添加され使用されている。一般的な自動車ユーザでは,オイル交換は定期点検時,メーカーの推奨交換時期に交換するものであり,使用するオイルの特性や添加剤の特質等には関心のない場合がほとんどと考えられる。また市販されているエンジンオイルは,コスト等の制約により添加剤含有量はそれほど高濃度のものではない。そのため,古い年式の自動車に対しては,添加剤の効果は十分でない場合がある。

そうした点から,弊社(㈱フリクション)では,古い年式の自動車やヘビー・ユーザのための補給用添加剤や潤滑用グリースの開発・販売を行っている。開発にあたっては,摩擦摩耗試験の結果などを参考に,各種成分を高濃度に配合して,低摩擦効果の持続を主たる開発目標としている。

 

本稿では,開発した添加剤の特徴と摩擦摩耗試験の結果,ならびに,WPC処理による表面形状の添加剤保持効果について紹介する。

 

詳しくはこちら2015-2 潤滑経済

 

WPC+ハイパールブ