うちのビートに組み付ける部品を加工していきます。
もうすぐシリンダーのボーリング加工から帰ってきますので!
ノーマルは段付き摩耗が酷くて、10000kmも走行しないうちに、ロッカーアームの内径部に編摩耗が起こりシャフトが段付き摩耗を始め、相乗効果的な加速度でカムシャフトが虫食いを開始します。
虫食いの考えられる過程は(個人的な想像です)
①設計上ねじれの出るインテーク側のロッカーアームが編荷重(極圧)を受けて油膜キレを発生。
②油膜キレしたロッカーが摺動し続ける事により発熱しロッカー内径部にカジリが発生。
③アルミニウムが凝着=酸化=酸化アルミ=アルミナ(AlO3・耐水ペーパーと同じ成分)が生成。
④出来た酸化アルミ粉の研磨能力でロッカー穴・ロッカーシャフトが編摩耗。
⑤編摩耗で倒れたロッカーアームは、スリッパー面にも倒れが発生しカムとの接触面の減少。
⑥スリッパーとカムプロフィル部の面圧が上昇しカム山の虫食い摩耗が発生。
と言う破壊モードの解析で行くと、
一番最初の部分を改善すれば全て改善できるはず!!!
だから、シャフトにDLCコーティングで解決できるんです。
DLCの前にオイル穴のR付け加工を全部のシャフトに行います。
こんな感じで加工します。
後は、コーティングをするだけです。
ロッカーアームシャフト・ロッカーアームに編摩耗があるときちんとしたタペットクリアランスを維持できません。
ロッカーシャフトのDLCはE07Aエンジン全てに適応できますので、OH時に最適です。